ビール好きなら一度は手に取ってみたい、華やかな香りの「ヴァイツェンと白ビール」!
どちらも苦味が少なく、普段ビールを飲まない方にもおすすめできる非常に魅力的なスタイルです。
そんなヴァイツェンと白ビールについて、

違いは?特徴とアルコール度数も教えてほしい!
なんてアナタのために、両者の違いや特徴、アルコール度数について詳しくまとめました。
白ビールとは?
伊豆国ビールのヴァイツェン。バナナ感薄め、酸味アリタイプの。
— みてみて (@look_mam_look) May 19, 2021
伊豆国ビールって販売者は時之栖なんだ…伊豆というより富士山…とか考えてたら飲み終わった。ぐいぐいいけるタイプのヴァイツェン。
後でよく見たら製造はエチゴビールだった…!複雑!#かっぱの晩酌メモ pic.twitter.com/OIidrWChf5
白ビールは、小麦を原料に使用したビールの総称です。
一般的なラガービール(ピルスナーなど)は大麦麦芽を主原料としますが、白ビールは小麦を30〜70%程度使用することで、独特のまろやかさを生み出しています。
実は、白ビールという言葉には「小麦ビール全般」を指す場合と、「ベルジャンホワイトという特定のスタイル」を指す場合の2パターンがあることを覚えておくと混乱しません!
ちなみに、ドイツ語では「ヴァイス(Weiss)」、ベルギーなどのオランダ語圏では「ウィット(Wit)」と呼ばれますが、どちらも「白」を意味する言葉が語源となっています。
小麦を使うことでタンパク質が多くなり、白く濁った外観になるのが大きな特徴です。
苦味が非常に穏やかで、口当たりが優しいため、ビールの苦味が得意でない方にも広く愛されています。
代表的なものにドイツの「ヴァイツェン」やベルギーの「ホワイトエール(ベルジャンホワイト)」があり、同じ白ビールでも国によって異なる個性が楽しめます。
ヴァイツェンと白ビールの違いは?
今日は軽井沢ブルワリーさんの軽井沢ビールヴァイス!ヴァイスらしい甘い香りとかわいい色味がよいね〜。おいしい! pic.twitter.com/8fYHvLrx7m
— ただあき (@tdakak) January 16, 2023
ヴァイツェンは、ドイツ・バイエルン地方で発展した白ビールの一種です。
つまり「白ビール」という大きなカテゴリーの中に「ヴァイツェン」が含まれるという関係になりますが、最も大きな違いは「副原料(スパイス)の有無」にあります!
ヴァイツェンは、原料を麦芽・ホップ・水・酵母に限定するドイツの伝統「ビール純粋令」を守って造られるため、スパイスは一切使いません。
それに対して、ベルギー系の白ビールは、オレンジピールやコリアンダーなどのスパイスを加えて風味をつけるのが一般的です。
この製法の違いにより、ヴァイツェンは酵母の力だけで「バナナやクローブ」のような香りを生み出します。
一方でベルギー系の白ビールは、スパイス由来の「柑橘系の爽やかさ」が際立つ仕上がりになります。
伝統的なルールの中で素材の旨みを引き出すドイツ流と、スパイスを駆使して華やかさを演出するベルギー流、という対比が面白いポイントです。
ビール クラフトビール ヴァイツェン 白ビール10本飲み比べセット
主要な通販サイトでは、これら両方のスタイルを10本まとめて楽しめる「白ビール飲み比べセット」も非常に人気があります。
自分好みの1本を見つけるための入り口として、まずはこうしたセットで飲み口の違いを体験してみるのもおすすめです!
ヴァイツェンの特徴!
しろすずめ、3年ぶりくらいに飲めたけど相変わらず綺麗で美味しい!ベルジャン系のホワイト、ストロングエール共に素晴らしいバランス。 pic.twitter.com/Mvh9qQ2PZH
— ねこらー (@_neko_ra_men) December 6, 2025
ヴァイツェンの最大の特徴は、まるでバナナを思わせるフルーティーでスパイシーな香りです。
これは上面発酵酵母が生み出す独特の成分によるもので、一口飲めばヴァイツェンだと分かるほど個性的な風味を持っています。
ドイツの法律では「小麦麦芽を50%以上使用すること」と定められており、この高い比率がシルクのような滑らかな口当たりとクリーミーな泡立ちを実現しています。
また、苦味の指標であるIBU(国際苦味単位)が10〜15程度と非常に低いのも特徴です。
一般的なビールの半分以下の苦味なので、非常に飲みやすく感じられます。
色は淡い黄色から金色で、酵母を濾過しない「ヘフェヴァイツェン」が主流ですが、稀に濾過して透明感を出した「クリスタルヴァイツェン」も見かけられます。
酵母由来の濁りと豊かなコクを楽しみたいなら、やはり定番のヘフェヴァイツェンがおすすめです!
白ビールの特徴!
静岡・時之栖 「伊豆の国ビール ヴァイツェン」。度数5%。小麦を使った無濾過のヘーフェヴァイツェン。バナナのようなフルーティな香り。白ビールなのに軽くなくちょっと重めの飲み口。サイトを見たらヴァイツェンとボックスタイル(強いビール)の中間をイメージしたとの事。面白いね、美味いよ♪ pic.twitter.com/TJsKoSMMUp
— 御童カズヒコ (@Midoh333) May 5, 2022
ここでは、特にベルギー発祥の「ベルジャンホワイト(ホワイトエール)」などの白ビールの特徴について解説します。
ヴァイツェンが「小麦麦芽」を使うのに対し、ベルジャンホワイトは「麦芽化していない小麦(アンモルテッド・ウィート)」を使用するのが伝統的な手法です。
これにより、ヴァイツェンよりもさらに軽やかな酸味と、穀物本来の素朴な風味、そして特有の白い濁りが生まれます。
さらに、オレンジピールやコリアンダーシードなどのスパイスを加えることで、清涼感のある香りがプラスされます。
このため、味わいは非常にフルーティーで、後味はスッキリと爽快です。
炭酸もやや強めに設定されていることが多く、きめ細かい泡が口の中をリフレッシュさせてくれます。
特に暑い季節や、魚料理、サラダなどのさっぱりした食事との相性は抜群です!
ヴァイツェンの度数!
プレミアムビール
— 百合根 (@yurinenone) July 21, 2023
THE 軽井沢ビール ヴァイス
クラフトビールだと思って買った
味はわりともったりしてたかな
プレミアムビールだからね
プレミアムビールでヴァイツェンって珍しいのかな?
各社プレミアムビールの重みがやや苦手 pic.twitter.com/MOJtSB7XuD
ヴァイツェンのアルコール度数は、一般的に5〜5.5%程度が主流です。
これは日本の一般的なラガービールとほぼ同じ数値であり、普段のお酒と同じ感覚で楽しめます。
世界的に有名なドイツの「パウラーナー ヘフェヴァイツェン」は5.5%、「エルディンガー ヴァイスビア」は5.3%と、この範囲に収まっています。
国産では「銀河高原ビール 小麦のビール」が5.5%となっており、非常にバランスの良い度数と言えます。
もしもっと力強い味わいを求めるなら、「ヴァイツェンボック」というスタイルも存在します。
こちらはアルコール度数が7〜9%と高く、濃厚なコクと重厚な飲みごたえが楽しめます。
ヴァイツェンボックは、寒い冬の夜に温度を少し上げながらゆっくりと味わうシーンにぴったりなビールです!
白ビールの度数!
DHCビールのベルジャンホワイト!べ、ベルジャンホワイト!?ヤクルトじゃなくて!?あまーい!!パート1!そんな感じ!#beer #ビール #晩酌 pic.twitter.com/KnPykL4oQE
— つた (@oenus777) April 17, 2025
ベルジャンホワイトをはじめとする白ビール全般の度数は、4.5〜5.5%程度が一般的です。
全体的な傾向として、ヴァイツェンよりもさらに軽く、リフレッシュ向きに造られているものが多く見られます。
世界的に有名な「ヒューガルデン ホワイト」は4.9%、「ブルームーン」は5.4%と、飲み疲れしにくい設定になっています。
中には3%台の非常に軽いタイプから、6%を超える個性派まで幅広く存在しますが、基本的には「飲みやすさ」を重視した度数が多いのが魅力です。
苦味が少なく、アルコール感も穏やかなため、ついつい飲み進めてしまいがちですが、飲み過ぎには注意しましょう!
その日の気分や体調、合わせる料理に合わせて、最適な度数の1本を選んでみてください。
まとめ
・白ビールは小麦を使用したビールの総称で、語源は「白」を意味する言葉!
・ヴァイツェンはドイツの伝統的な白ビールで、副原料を使わないのがルール!
・ヴァイツェンはバナナのような香り、ベルギー系はスパイスによる柑橘系の香りが特徴!
・アルコール度数はどちらも5%前後が主流で、苦味は非常に控えめ!
今回、ヴァイツェンと白ビールについて以上のことがわかりました!
白ビールという大きなカテゴリーの中に、ドイツのヴァイツェンやベルギーのホワイトエールなどがあり、それぞれに独自の魅力があります。
どちらも飲みやすく、ビール初心者にもおすすめのスタイルです。
白ビールという広い世界を知ることで、これからのビール選びがもっと楽しくなるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

